オリジナル&二次創作の小説を、まったり速度でお届け。 最近ボカロ(KAITO)にハマって大変な噂です。

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うみねこ考察 EP.8

2011.03.09
やっと仕上がりましたEP8の全体考察です。
結果論と一部考察は先にあげているのですが。

ファーストプレイのときにまとめたメモがあまりにつまらなかったので、UPするのを躊躇していましたが、合間合間にあとからの考察をつけてます。


いつものご注意!
この記事にはうみねこのなく頃にEP8の、つまりゲーム全体のネタバレが含まれています。
ネタバレの困る方、これからプレイ予定のある方、本当にご注意を!
読んでしまってからの苦情はお受けできません。


また、これはあくまで私個人の考察であり、この考えを他の誰かに強要するものではありません。
よって「それはありえないから考えを改めろ」というご意見も受け付けかねます。
読んでしまう前に申し上げておきますが、私は「うみねこのなく頃に」と、戦人とベアトリーチェに対し、好意的です。
考察もそれに準じたものとなっております。


こういう考えの人もいるよね、と思ってくださる方のみ、続きをご覧になっていただきたく、ビクついております。
(これまで直接反論を受けたことはありません、念のため。広い心でスルーしてくださる皆様、ありがとうございます)
記事を下げますので、オールオッケーの方は続きをどうぞ。

あ、いつものことだけど、ばっかみたいに長いです。これまでで最長です。
(原稿用紙換算で150枚ほど?)
その割にトリック関係は、過去のを含めてまったく考察してないめでたさです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
●タイトル
となっている部分が最初の初見メモ。これではあまりに面白みが無く、またぜんぜん考察も出来ていないため *** でくくった、後の考察を間に挟んでおります。

私なりの考察。
それは、私が幸せになるための考察。
よってこじつけや矛盾はそこかしこに潜んでいるだろう。
けど気にしない(をい)。

参考 過去記事
その1 幾子って、あの人なんじゃ。
その2 中間全部抜いて私が幸せになれる結論。



●教会
戦人から6歳の縁寿に渡される鍵。この鍵を縁寿がどう使うか?
そして縁寿をあの時のあの島に連れて行く???
ゲームマスターってのは、リアルで言うところの小説家みたいだよね。ていうかそういうことか。今更か。実際ゲーム盤を好きに操る偽書作家ってのもいるわけだし。
しかし6歳縁寿、予想外に可愛いぞ!

出来ることなら、お兄ちゃんの言うことはすべて信じろ。妨害を予想させる言葉だな。
縁寿自体もう疑ってるしww

祭壇の本は開いちゃいけない。
これって、戦人からベアトに贈った本じゃなかったっけ。

今回のゲームは、縁寿のためのもの、でいいんかな。

うわ、なっつかしい、船久しぶり! のような気がする!
楽しそうだなー。必要以上に楽しそうだ。

紗音と嘉音が、同時に現れた。そうきたか。何か裏があるか。
金蔵も出るか。
うさんくさいったらないな、このエピソードw
GM戦人、何を企んでる?

郷田、本当に職人の鑑だ……。彼は、中盤から結構好きだったな。とてもとてもまっすぐで。



***
うさんくさいってか、縁寿のための物語なんだから、もう紗音と嘉音がどうとか、この際問題外なんだろうな。
幸せな物語をつづりたい。
六軒島の二日間がどうだったとかじゃなくて、捻じ曲げられた一族と島の現実が、本当はこんなにも幸せの多い世界だったと、縁寿に教えたかった。
まあ、そうだよなぁ。
偽書によって様々に捻じ曲げられた世界を私達も見てきたわけだけど、縁寿は加えて当時まだ6歳だ。彼らと過ごした時間を、誰かと思い出として共有できなければ、全部忘れてしまってもおかしくない年齢。その役目は絵羽にあったんだろうけど、それは叶わなかった。
それを戦人は、教えたかった。
おかしいだけのじい様でも一族でも親族会議でもなかったと。

うーんと、あれ?
ふと気付いたけど、エピ1は縁寿がいなかった。というか、縁寿はこれまでのエピ、ずっと参加できなかった。
だから、エピ1から、すべての物語は、縁寿が参加できないことが前提に描かれている。
ということはやっぱり、自分の説では、この物語は幾子が十八のために書いて海に流した、が説得力を帯びる。何年も戦人を待つ間、戦人に見せるために紗音が書いた説も考えてたし、それは捨ててはいないけど、その書いた物語を、直接メッセージボトルにしたわけではないだろう。だったら物語の中に縁寿がいないのはおかしいもんな。
ちなみに、縁寿不参加決定から六軒島爆発の間までに物語が書けるわけがないから、最初の偽書からすべて、事件のあと、六軒島以外の場所から流された(というか1においては置いた、でもいいか)ということだな。一応復習。
六軒島爆発事故のあとに、すべての偽書は書かれ、発見させられたで決定。本当に今更気付いたわ。

しっかし、このときの金蔵は、現実はこれほどではなかったんだろうけど、大ヒットだったな。こういうあなたも大好きだ。
しかし金蔵の理屈が、片付けの出来ないオタクと一緒w
私もそうだもん。ぶっちらかすだけ散らかして、自分では場所を全部わかってるから、動かされると困るんだよ。でも他の人から見れば阿鼻叫喚なんだよ。

南條を見ながら、どうしてこの人が自分の母親じゃなかったのかと疑問に思う蔵臼。
それはね、彼が 男 だからだよ。
そういう問題じゃないのをわかっていても、突っ込まずにいられないww
しかし金蔵さんの嫁さん、全編通して涙目w

そして郷田の正論が、ここへ来てやっと登場。
そうだよ。お客様にお出しするものの味も知らないでは駄目なのだよ。
郷田、カッコイイ!
そして、最初の頃のエピでは紗音のミスも多かったけど、それは同時に導く側の不手際もあったって話。
もちろん、どれだけ言っても教えてもわからない人ってのはいるけど、紗音はきちんと理解させればちゃんとできる子だ。右代宮は競争社会みたいなところがあるから、使用人同士で伸ばし合うなんて出来ない環境だったろうな。熊沢さんも頑張ったんだろうけど。
郷田のようなうんちく屋こそ、一皮むければ、場は劇的に変わる。
***


●ハッピーハロウィーン

  金   蔵  ……  ……

戦人の可愛さがパネェ。いとしいぞ。
戦人、すっげえいいお兄ちゃんだ。こんな人滅多にいない。
しかし浜辺のシーンは、本当にいとこだけ、か。

これまでの物語には曲解が入っているとは思ってたが、ここまで、か?
こんなにも違ってたのか?
違うな。そんなはずはない。

なるほど、やっぱりこの物語が茶番だ。
でもけっこう真実に近い?

なんで、ベアトと待ち合わせwww



***
しかし、金蔵の壊れっぷりたるや見事だな。
そして源次さんが容赦ない。このふたりも前からだけど夫婦っぽい。嫁さんさらに涙目。

縁寿は記憶の金蔵とこのゲームの金蔵を比べておかしいと思うが、その縁寿の記憶こそが嘘なのだと、戦人は教えたかった。
縁寿の記憶はすでに偽書と巷の噂やでっち上げ、親からの誤解の入り混じる評価で固められている。実際には金蔵がどんな人だったかなんて憶えてないはず。このゲーム盤の縁寿は6歳だけど、中身は18歳のあの縁寿だ。時々ホントに6歳にはなるものの。

浜辺で遊ぶとき、紗音がいない。いとこたちだけで、何の余計な詮索も脱線もなしで物語を進めたい意図に見えなくもない。
そして、これまで真里亞がぐずっていたシーンで、立ち止まるのは縁寿か。

うっ……戦人、残酷だ。
いや、戦人が残酷なんじゃなくて、正しく理解しているだけ。
「幼いってのは残酷だな。祖父さまが心を込めて選んだろうプレゼントも、お前の心にはまったく残らなかった」
わかりすぎて痛い。自分も縁寿と似たようなものだったよ。古い過去。多分誰もそうだ。大人のまごころなんて、幼い子供に伝わるわけがないんだ。伝わってたとしても、大半は忘れられてしまう。

ベアト登場で、初見ではゲーム盤とメタ世界が混ざっているような印象を受けたけど、もしかしたら、本当に現実が混ざっているのかもしれない。
戦人はこんな風に、1986年の六軒島でベアトリーチェと会話したのかも。
魔法、か。何でも魔法になるな、彼らにかかると。けどそういうことだ。ごまかしでもなく、嘘でもなく、魔法と呼ばれる様々なものは、確かにそこにあった。縁寿の周りにも、この物語を読む神の目線の人々の周りにも。

ああ、本当だ、左手を振って、右手を開けてた……!
初見でこのトリックに気付かなかった。ただ何がしかの仕掛けをやって見せたんだろうなと。ぬるいなぁ、自分。
大人なら気づくトリック。そして、文章だからこそ表現できるトリックだなw けど子供の、しかも盛大に首を振り続けてた縁寿には確かに気付けなかったかもしれない。
***


●貴賓室
おお、金蔵に蔵臼に夏妃まで。
ベアトの存在をみんなわかっている状態。
黄金をベアトに返す、かー。

源次さんに「ありがと」って、戦人ほんとにかわいいなああぁぁぁ。

ベアトに「夫婦らしいこともしないと」と言われて変な風にうろたえる戦人、下品!
しかしベアトも下品だからそこは何ともな!



***
ベアトが夏妃と蔵臼も周知というのは、どうなんだろう。リアルでもそうだったんだろうか。その可能性もなくはない。
金蔵が存命であるうちに返済を。
過去のエピソードではこれができていなかった。
いつかいつかと言っている内に金蔵が死に、蔵臼たちは後の祭りだと頭を抱えていたわけだ。それをきちんと回収したわけだな。そう、大丈夫と思っているうちに、手遅れになるのは私達のリアルでも同じ。
もっとも、エピ7の最後のシーンを思い出してみれば、金蔵が平和的にベアトリーチェから黄金を借り受けたかは、謎だけどねー。
あのエピで「さらう」と言ったように、ベアトごと黄金をさらったんじゃないのかね。

しかし、ここへきて何となく納得してみた。
カジュアルベアトの衣装は、もしかして黄金の魔女の、孫としての衣装なのか。もしくは、大事な儀式でないときはこっちで、みたいな。

「……妾と、そなたのためのゲームだった。」
「楽しかったぜ。お前が6年の間に、練りに練った、愉快なゲームだった・・・。」
……あ。
やっぱりか。
6年間、ときっぱり言っている。
書いたのがいつの時代の誰にせよ、原案を考えたのは、戦人を待つ間の紗音だ。戦人に見せ、一緒に謎解きをするための物語。
それを六軒島で戦人に披露したのかもしれない。
後に発見されるエピ1はともかくとして、原案はこのときに既にあった。
前述の考察から、ベアトが戦人を待たずに次々とボトルを海に流したという発言は微妙。
絶対にない、とは言い切れないけどね……。
爆発事故のあとから6年、だったらどうしようww ありえなくないなー。
***


●縁寿
縁寿は自分でわかってるんだな。
自分が既に自分の目的に凝り固まってしまってるってことに。
天草が説教はじめたぞぉw



***
縁寿の思考の停止っぷりが見事だ。ウィッチハンターたちの言い分を丸呑みにして、それが真実だと思い込んでいる。というか保身だな。縁寿はすべてを絵羽のせいにしたいんだから。
絵羽が事実を隠す理由が「絵羽が犯人だから」というひとつしかない? そんなわけは無い。
少なくとも、二つある。
あとひとつは、事件の原因が留弗夫一家だった場合、だ。
多分、縁寿はそれを認めるのも怖い、すべてを絵羽のせいにしたい。絵羽もある意味それを望んでいたかもしれない。
縁寿にとってそれは多分、絵羽が憎い以上に、誰かを憎み、復習という目標がなければ生きてこられなかったからでもあるだろう。
あ、生きる目的があるのはいいって、天草がズバリ言ってるな。
縁寿が天草と一緒にいるこの光景は、縁寿の心の旅のはずだ。天草の説教は、縁寿の葛藤でもあるはず。わかりかけているけど、認めたくない、というところか。
しかし、小娘縁寿に「軽薄」という評価を受けててもぜんぜん動じないあたりは、天草は本当に大人でついでにフェミニストなんだろうなぁ。
***


●ゲストハウス
戦人、フルハウスだと……!
私が一番好きな役じゃないか! ←ただそれだけ

ん、絵羽と縁寿が微妙にコミュニケーション。狙ってるんだろうな。

●ホール
食堂じゃなくて、ホールでパーティなんだな。斬新。


***
もう今となっては「●●があるだけで」という表現が出てくると、頭の予測変換が「古戸ヱリカは」となってしまうw
しかしエピ8、序盤からこの表現多いです。わざとか??

金蔵は「ベアトリーチェの血を引くものはすべてベアトリーチェである」と言っている。
しかし、実際は、この代でベアトリーチェはおしまいのはずだ。「恋もできない身体」という表現が、私の想像するとおりの意味なら。
すなわち、あの落下事件のせいで、女性の部分を煩ってしまったか、身体のどこかに大きな傷を負ってしまったか。
そして、戦人と一緒にいる幾子が、ベアトなら。子供はもうけていないはずだから(身体のことや結婚していない以上に、血が近いからそもそも子供は作らないだろう)。

そして金蔵の後悔。
こういう表現をするのは、戦人が、捻じ曲がった虚構の中にいる金蔵を救い出したかったからだろうか。
しかし、マジ顔のときの楼座さんがカッコイイとあらためて思うぞ。

ところで、自分の中で右代宮関連の好き順位を正直に。
4兄弟→楼座、絵羽、蔵臼、留弗夫
4兄弟の伴侶→夏妃、秀吉、霧江
子供達→戦人、朱志香、真里亞、縁寿、譲治
その他→紗音、郷田、源次、熊沢、嘉音、南條、金蔵
留弗夫夫妻がいまいち不人気でした。私にしては女性が良い順位独占で珍しいが、作者の愛情の入れ方とかもあったのかな。魅力的でしたよ、女性陣。
そして上層は多すぎるので割愛。あ、ベアトに並んでロノウェがかなり好きです。

ニンゲンの世界に、赤き真実など存在しない。
戦人が縁寿に伝えたかったことのひとつだろう。
人間が赤字でしゃべれるわけじゃないんだから。あれは、ミステリの材料としての、魔女のゲームのルール。確実に信じたいものが何であるかを決定するための赤字じゃない。あくまでゲームとして、謎を解く上で必要な材料だ。
情報の取捨選択は、自分でしなくてはならない。
某ゲームでも言ってたじゃないか、何を信じるかではなく、何を信じたいのかって。ちょっと言い回し的にはケースが違うかもだけど。
そういう風に選んでいかないと、歩けないんよ。生きているこの世界って。

ベアトのゲームの贖罪。
俺たちのゲームの償いだと、ベアトと戦人は言う。
私の以前のエピ8の考察と合わせると、こういうこと。
・ベアトは、戦人のためにミステリを描き、六軒島でそれを披露した。(単純に作品として見せた)
・六軒島爆発事故
・記憶をなくした戦人のために、そのミステリをあらためて起こし、無関係の人間に読ませ、波及させた(詳細は前回考察)。
・それを戦人が正しく理解するまでの途方も無い時間で、縁寿の心が歪んでしまった。
その後片付け?
一番最初の項目は、なくてもいいかもしれないが、自分の中では戦人が記憶を失う前に一度はそのミステリの内容を知らされているほうが説得力はある。エピ8の3日目の表現からも。
物語の中の戦人とベアトが、上層界のように円熟した夫婦を思わせるのは。
ふたりで始末をつけようとするのは。前回考察で考えた、幾子と十八の共著に通じるものがある。
エピ8の中のベアトと戦人は、ずっと寄り添って生きてきた親密さと貫禄がある。実際のふたりは、6年ぶりに再会してから、2日間しか一緒にいなかった。それではこの貫禄は出しにくいように思う。本当にリアルで、彼らは一緒にいたのではないかと。
ベアト(幾子)が戦人のために行った行為で、縁寿の人生を狂わせてしまったから。それに関し、戦人は何も出来なかったから。
だから、このエピソード8は、戦人と縁寿が再会した後に書かれたのではないかと、考えた。
このエピソードがいわゆる偽書として、縁寿のあずかり知らぬところで発表されたとは考えにくい。縁寿の心情をここまで細かく表現するのは、縁寿に再会していない二人には難しいと思う。
逆に、エピ8自体が縁寿の心の旅だったと考えられなくもない、が、その割に縁寿の思いもよらない、けど信憑性のある事実らしきものが多すぎる。

縁寿は、自分の中でちゃんと決着をつけた。
けど、右代宮の中で起こった細かいことに関しては、戦人たちと再会したあとで、知ったんじゃなかろうか。
そういうことをごちゃっとひとつの物語にしたのが、私達が目にしているエピソード8。そういう予想。

戦人たちが「そろそろやってくる」と言ったのは、ベルンたちのことか。
ベルンって、総じて悪役だったけど、この人かなり必要だったんじゃないのかな。
ベルンの駒として登場したヱリカ。彼女は真実の魔女。
彼女らは、戦人たちが言及したくない真実を暴こうと酷い解釈を縁寿に叩きつけてきた。最初に縁寿にコンタクトをとる役目を負ったのも彼女だ。
彼女が、やはり物語の真実の部分なんじゃないだろうか。
彼女に結論を言わせると、大概犯人が次男一家になるのも気になってた。
縁寿や戦人をいじめたいとか以前に、それが、真実だからなんじゃないかと。
描かれたような非道な犯人だったかはともかく、元凶は留弗夫夫妻だったんじゃないかと考える今では、彼女こそ真実を伝える役だったんじゃないかと思えてならない。

ところで、上層でしか出てこなかったホール、ちゃんと存在したんだな。って、出てきて……ないよね? ←忘れてるだけだったりして
最後のエピソードの夕食にこのホールを持ってきたのには、意味があるんだろう。戦人と再会したときの、縁寿の戦人に対する演出は、このシーンが無ければ読者にはピンとこなかったろう。
(後に確認、ホール=玄関ホールでよかったらしいww)
***


●クイズ大会
まさかのケーキ選択。これ、意味あるなんてこと無いよね? どれ選んでも、縁寿がお姫様だよね? そうでないと面白くない……!

やっぱりお姫様は縁寿。そして絵羽もあたり?
このふたりの因縁を絡めてくるなぁ。
パーティは縁寿のためのものへと移行する。最初からこれが狙いだろう。

嫌な予感。クイズに答えさせられるのか!?
ああ、やっぱりぃぃ!
プレゼントって、正解率で内容変わるんかな。
そして絵羽には毎回相談したほうがいいんだろうか。縁寿と絵羽の関係を考えると、相談したほうがいい気もするけど、単純にヒントとしての存在のような気も……うーん。

「理不尽に難しい問題を、失礼させていただきます」……噴いたw 嘉音容赦ねぇw

あ? マジで赤ん坊入れ替え? まさかここ予想通り?
もうひと捻りあるのかと思ってたww

クイズは全問正解!! ちょっとズルとかあったけどね! 具体的には2問ほど!



***
小難しい確率論出てきたな。
いくつかのくじの中の、たったひとつの当たりをひきたい場合。はずれの人を多く確認してからのほうが、自分のくじの当たりの確率が大きくなる。が。
猫箱(くじ)の中身は誰にも触れられないのに、それはおかしい。混乱する縁寿。
結論から言ってしまえば、誰も中身を見ていないうちからあたりを発見してみせて大喜びするか、みんながはずれなのを確認してから大喜びするか。
誰よりも先にはずれを発見してがっかりするか、誰かが当たりをひいたのを見てがっかりするか、それだけの差だ。
縁寿は楽しみも悲しみも後回しにしたいタイプなのかもしれない。まああとは、幼いが故の矛盾する理論でもあるだろうけどね。子供らしい考え方だ。

お姫様の縁寿の願いは、楽しくいつまでも。
楽しい時間を続けたいと解釈、みんなはクイズ大会と称し、縁寿にそれぞれクイズを出す。
正解するごとにメダルがもらえ、その数によって金蔵が贈り物をくれる。
これは読者が挑まなければいけない。
初プレイのときに、どうしようかと悩んだ挙句に、すぐわかる問題でも絵羽に全部相談したけど、しなくても関係なかったかな。

クイズのあとには、それぞれの人がそれぞれの思いを独白のように語る。
物悲しい、切ないなぁ……。
みんなが、縁寿の幸せを願っている。たったひとり残していかなければならなかった少女の幸せ。ううううう。
そしてお蔵出しの設定もあるな。源次さんとか、意外。
紗音は、猫箱の中は、すべてが開放される無限の世界だと言う。これが、黄金郷の正体か。
真里亞の言葉、泣ける……。大人になった彼女を見たかった。

留弗夫の告白は、正直驚いた。ストレートすぎて。
もうちょいひねりがあるのかと思ってたけど、まんま赤ん坊入れ替えだったのね。
今回の事件の発端が、ここにあるような気がしてならない。
戦人が自分の子供だったと聞かされた霧江が、おとなしく「私の子だったのね!」などと感激するとはとても思えない。
明日夢との結婚からこれまで、ずっと嫉妬を重ねてきた人だぞ?
それが事実かどうかは実際はわからないけど、あそこまで様々な場所で描かれてきた霧江の性格は、描写のままなんじゃないかと思うわけ。
戦人が自分の子供でしたと聞かされてまず思い至るのは、結局は「明日夢の出産さえなければ自分は勝てていた」という保険がまったくなくなったという点。霧江は子供を産んでいたのに、それでも明日夢に勝てなかったという事実だ。逆上してもおかしくない。霧江の嫉妬心はそんなに甘いものじゃないような気がする。
消去法で行くと、一番あの場で何がしかの事件を起こしそうなのって、留弗夫夫妻なんだよね……。思えばエピ1からそれは強く匂わされていた。
なので私は、事件の発端は留弗夫夫妻、を念頭に考察を展開しています。

そして譲治がこれまでで一番カッコイイかもしれない。

秀吉、供養って言っちゃったよ……。
悲しい、ただ悲しい。戦人はともかく(いつも行方不明とかだったから、戦人生存だけは考慮してた)、彼らが既にいない人たちだと、覚悟は最初から出来ていたけども、こういう風に葬送されるのはとても悲しい。
葬式ってのはつまり、そういうものなんだけどね。その死を悲しみ、慈しんだ日々を思い返し、送り出すための儀式。

忘れることが罪ではない。思い出さないことが罪。
これまでに何度も繰り返された言葉。
戦人に散々言ってきたこの言葉は、縁寿のためのものでもあるかもしれない。

初見でのクイズ大会は全問正解だった。が、ズルした部分と、勘違いしていた部分とがあった。ので本当は2問不正解のはず。偶然全問正解でしたw

そして、景品はやっぱりメダルの数でもらえるものが違ったらしいね。
全問正解でベアトのぬいぐるみがもらえたけど、懐中時計もあるそうで。

ちなみにクイズ結果詳細。

・金蔵
日付変更線超えれば……いやそれじゃムリだ、しかし……と考えつつ、何とか答えをひねり出し正解。かなり直感に頼った結果。
・秀吉
すぐにわかった。正解。あいうえおかき。
・絵羽
これもすぐに正解。南極点。
・郷田
すぐに正解。結構親切な問題。パンはわざわざカチカチと表現されてたし。
・熊沢
実は結構長い時間悩んだ。ああ、英語か! と理解するまでに数分かけたけど正解。
・南條
すぐに正解。しかしこの問題上手い。130という数字がキリがいいから、なぞなぞとしては優れてるなぁ。
・源次
すぐに正解。しかし縁寿には意地の悪い出題のしかただw そもそも私は割り算ができるかと聞かれていたことを忘れてた(駄目だろ)。
・夏妃
結構悩んだ。けど鯖ほど悩まず正解。最初の「学校や幼稚園にある」がヒントになった。あとはこの並び順見慣れてたしね。
・蔵臼
すぐに正解。わざわざ「何がい」ってひらがなで表記されてたし。
・嘉音
ここがズルして正解したところ。これが原子番号を指しているんだって事はすぐにわかったんだけど、プラチナの原子番号なんて知らんから、ググッたw
なぜ原子番号だとわかったかと言えば、金賞がメダル79枚、の表記があったから。お勉強熱心だったわけじゃなくて、昔「インゴット79」というタイトルのゲームがあって(ゲームは未プレイだけど)、そのタイトルの意味を、そのブランドのチラシで見て知ってたんだよね。
・紗音
一応正解。実はちょっとだけ、SかAかで悩んだんだw でもこの場合はSだろうなと。
・楼座
指折り計算して(頭悪いw)正解。持ち出せば良い。この手の引っ掛けには慣らされたもんだ、我ながら。
・真里亞
偶然正解。散々考えて、これ10手もあれば行けるんじゃね? とか思った私は「1手=一往復」と勘違いしていたww そしてそうだったとして、10往復で全部運びきるかは謎のまま。「船では一人分として扱う」って記述があったから、人間以外を数に入れないという発想はまるで無かったんですよ! 二人しか運べない事に対する一人分という意味であって、一人として数える、ではなかったんだよね。いらん深読みした挙句に、盛大な勘違いで偶然正解ゲットです。
・霧江
消去法で正解。ふたを開けてみれば、リアルに(え?)事実だから(そうか?)、勘に頼っても正解できたかも。梨花ちゃまってば長生きだからw
・留弗夫
霧江のときと同じく消去法。一瞬、場の左右か発言者の左右かで悩んだけど、ちゃんと真ん中の子、という発言があったからフェアに正解。
・譲治、朱志香
正解。確率論の事後確率なんて、私は知りません(笑)。理系ならぱっと公式というか理論が浮かぶんだろうけど、私は理系ではないので、文系の脳みそでぐちゃぐちゃとこね回して考えた結果、正解だったと。実際起こりうる結果と確率は別の次元にあると、私は認識してますがね。小難しいことはわからん。
***


●二次会
戦人、縁寿のこと反魔法の毒素とか言っちゃってるーー!! 事実だけどさ。

二次会にヱリカとベルンはこないのか。
てか、理御とウィル健在だったのー。どこで何してたんだいw
ラムダが預かってたとな。
まあ今となってはこのパーティに姿を現すのに、理由も説得力もいらんだろう。

目覚めた縁寿のシーン、部屋から出ることの出来なかった戦人と重なるな。
そしてこれはベルンの仕業か。
そして食堂での惨状。やっぱりここでも事件は起こるのか。
ホールではみんなが集まっているはず。縁寿が迷い込んだのは別次元? 新しいゲーム盤か。

そして戦人が紗音を連れて客間へ。この組み合わせも意味深だなぁ。
客間に縁寿はいない。
ゲームマスターの戦人のあずかり知らぬ変化。だよなぁ。マスター戦人なのにな。
乗っ取ったり出来るんだろうか、ベルン。それとも自分のゲーム盤に引き抜き、とか。

予想外にベルン、パーティ会場に登場。
縁寿は人質か。
ラムダの論で行くと、ゲーム盤は一度にひとつしか開けないってことかな。
たまたま、同時に開いてしまったから、二人のマスターが存在するということ?
また出た、ベルンの人間的感情……そんな甘い魔女じゃないだろうに。絶対裏がある。

ベルンが用意したゲームに戦人とベアトが挑む。
どんな悪趣味な殺人ゲームだ?
本当にミステリなのか。



***
思えば、ウィルと理御は鏡の向こうの戦人とベアトみたいなもんだな。
EP7でウィルがいたときに、戦人が不在だったのが、今は何となく納得できるような気がする。
あの世界の理御を助ける、反魔法のリアリスト(と言い切っちゃうのはアレだが)がウィル。やっぱりベストカップルだww

戦人の「明けぬ夜を、存分に楽しんで欲しい」っていう言葉、色々意味深だな。猫箱の中の幻想パーティ。この夜が明けることはないんだろう。

ベルンの持ち込んだゲームはミステリ。解けるように出来ている。
ラムダの「戦人とベアトはミステリー好きで交際を始めたのよ」って言葉がリアルだなー。
***


●ベルンのゲーム盤
えーと、この話のト書きには虚構が入らない。
求めるのはフーダニット。トリックも動機も捨てる。了解。

縁寿の出遭った食堂の惨劇が、ゲームの始まりなのか?

第一の晩
食堂での被害者は留弗夫、霧江、絵羽、秀吉、源次、楼座。
すべての扉の外側からの施錠開錠は、マスターキーでしか出来ない。内側からは可。
ずいぶん限定してきたな。
てか、紫字……。これは何だろう。紫は真実とかでいいんだろうか。

第二の晩
二階で夏妃、蔵臼の死体発見。
この時、屋敷を封印してゲストハウスへ。
赤とか青とか使うのめんどくさいって言ってた割に結局使ってんじゃんww

第四の晩
薔薇庭園に紗音。よって自動的に嘉音も永遠に行方不明。死亡扱い。

第五の晩、第六の晩
ゲストハウス使用人室に郷田、熊沢。
この時点でマスターキーはすべて破壊。存在しない。

第七の晩
ゲストハウスの玄関に南條。

第八の晩
薔薇の小道に朱志香。

紫の発言は「重要な事柄」。
紫の発言では、嘘はつけない。ただし、犯人だけは紫で嘘をつける。
犯人とは、殺人者を指す。

ベルンの語りかけは、読者に対するもの? それとも他の第三者?

正直、ヒントがないとわかりっまっせーーん。
食堂の被害者組の誰かが、犯人か。そして複数犯?
ヒント見れば見るほど、戦人が犯人っぽいなぁ。
とすると、留弗夫と霧江が共犯だよなぁ? あれえ?

誰と誰と誰、か、なるほど!
やっと先に進めた!

そしてなぜここで縁寿……。縁寿いじめが目的か?
留弗夫一家犯人説をこういう書き方されると、なんだかこの考え方が悪いように感じてくるなぁw

ちょ、譲治犯人説www 無茶だが通らないことはない、が……!

古戸ヱリカぁァ……!!!
なんて登場の仕方だ!!
うわあ、エヴァ・ベアトリーチェまで……!! おひさしぶりー。
なんか、ヱリカ、どうした……? 正義の味方みたいだぞ。
そしてベルンもな。
しかしなんだ……なんだろう、この変な気分は……。



***
ヒントを読めば読むほど犯人が戦人っぽいものの、いくら犯人特定しても正解しない。
結局最後のヒントを読む頃まで「複数同時に確定」しなければいけないことに気付かなかった(笑)
一回の特定につきひとりだけ指定するんだと、なぜか思い込んでたんだよね~。
戦人と留弗夫と霧江を順番にカチカチ単独でクリックして、すべて玉砕してあれー? って言ってた阿呆な私。

しかしこの留弗夫一家犯人説は、巷のこの説を皮肉りたいのか、それとも肯定なのか。
最初こそ戦人犯人はないだろと思っていたが、留弗夫一家としてならありえる。
それは本当の意味の犯人ではなく、事件の要因となる人物という意味で。

しかし、ヱリカの登場の仕方はかっこよかった。秀逸。
そしてベルンが気持ち悪い(笑)
私の中で、彼女は既に悪役でしかなかったから、正論言われたりするとすごく妙な気分になったんだよね。エピ8まで終えた今では、すこーし見る角度が違ってたりもするんですが。
***


●ベルンのゲーム盤2
だよねー。ベルンがそんな甘い甘いエピソードで終わらせるわけがないんだよ。
最後には馴れ合いたいなんて、そんな性格のお人じゃないはず。
戦人ってつくづく甘いんだな。この辺徹底して描かれてるよね。学習しない。素直すぎる。

フェザリーヌの書斎。
ベルンはフェザリーヌの紅茶だけが口に合うようだけど、フェザリーヌの紅茶がそれほどに美味なのか、単に彼女の紅茶に慣らされすぎているだけなのか。

縁寿、ベルンの言い分にどんどん言いくるめられてる。戦人の言いくるめられてるのと大差ない。
縁寿、戦人の行動を曲解しすぎじゃないか?

場面展開。
魔女の空間ではなく、人間の世界で、絵羽の日記を持ち出してくる八条十八。

え、最初の礼拝堂の本が絵羽の日記なの?
戦人からベアトへの物語の本だと思ってたのに。
さて、この日記の価値は。



***
まあ、ベルンってこういう人だよね(笑)
初見のときは「ほらねー」と思ってたけど、まあ今となっては、ベルンのこのゲームも何もかも、縁寿にすべてを教え、正しい選択をさせるための道標だ。
彼女は、そのための悪役。

ベルンが縁寿に真実を伝えるために、フェザリーヌに引き合わせる。
思えばエピ4の頃から運命的だな。この組み合わせ。
まさに彼女は、縁寿にすべてを理解させるための存在だった。
フェザリーヌの言うことも、ベルンの言うことも戦人の言うことも、結局は同じ。鍵を持っているのは縁寿。
ベルンはそれを、戦人を信じない方向に導こうとしていたけれど、それも必要なことじゃないか?
まるでひとつのチームみたいだ。戦人とベアトとベルンとフェザリーヌ。結局彼らは縁寿を導いた。戦人の甘さも、それを辛らつに批判するベルンも、すべてひとつのシナリオのようだ。
縁寿が戦人に疑いを持つのも、ベルンに騙されるのも、アリだろう。
どちらにせよ、思考停止している今の縁寿では、戦人かベルンの言うことを鵜呑みにするしか出来ない。どちらも疑い、何を信じるのかを自分で決め、真実を知った後で、それをどう受け止めるのか。
単純に見れば妨害のように見えるベルンも、縁寿にとっては必要なもの。

フェザリーヌは赤で「絵羽の日記には1986年の六軒島の真実が書かれている」と断言。
つまり、本物の絵羽の日記の内容がどうであれ、フェザリーヌはあの島で何があったのかを知っているということ。
結果から言ってしまえば当然だな。この部分を、自分も関係者だからととるか、戦人から教えられていたからだと取るかはユーザーの考え方で変わるけど。
他人から聞いたことを、赤では語れないんじゃないかな、とは私の考え。私は八条十八が関係者だと思ってるからね。
フェザリーヌは、この日記を縁寿、ひいては一般の大勢の目に知らしめる必要があった。

戦人の台詞。
「猫箱の外側の縁寿には、猫箱の中にはたどり着くことは出来ない」
縁寿は、戦人が日記の存在を隠し、結局縁寿には真実にたどり着くことが出来ない、と言っていると解釈をした。
それも道理だけど、実際のところは日記があってもなくても同じこと。
その場にいたわけではない縁寿には、残念ながら絶対にたどり着くことが出来ないのが、1986年の六軒島だ。日記に書かれていることが真実だと、フェザリーヌは赤で語った。赤で語られたから真実なのだと、そんな認識では、真実には至れない。本当は、その日記が真実かどうかなんて、その場にいた人間にしかわからない。そして、その場にいた人間が「これは真実だ」と認めたところで、その場にいなかった縁寿には、その人の言うことが真実かどうかは、本当の意味でわかるわけがない。
何を信じ、何を真実とするのか、最初から物語は縁寿にそれを求めている。
***


●戦人VS縁寿
エヴァがボトル(偽書、つまり数多のカケラ?)を割り、屋敷の庭園に山羊さんたち。
カケラの具現化か。
虚構の侵食と、戦人たちの真実の戦い?
縁寿と戦人の戦いじゃなかったのか。
かっこよく登場したヱリカとエヴァ、やっぱ悪役なのね……。エヴァ、縁寿の味方だと言っていたけど、そういう意味で味方なのか。彼女らはこういうのが似合うね。適材適所だ。

もはや、逃げ場所は黄金郷だけ。
黄金郷の定義は?

戦う彼らの姿、かっこいいなぁ。
ちょ、ロノウェええ……。このかっこいい見せ場は、彼の人気ゆえだろうか。
けどこうなっても、彼に死にフラグが見えない不思議。そもそも彼らに「死ぬ」って定義から、おかしいからかもしれないけど。

ウィル、ドラノール、そうきたか……!
そして良いシーンで出てくるな、戦人よ。
「眠る者の尊厳を傷つける不謹慎を知れ」……これがすべてか。

……あ。縁寿の存在忘れてたわ。

そしてヱリカと戦人の一騎打ちか。こうでないとなぁ。
と思ってたのに、案外レベル低い攻防だな。
そしてベアトと縁寿の女の戦い、こええ……。



***
未来の冒涜者達、無論私達のことだろうw
侵食されるのがいやなら、真実を暴露すればいいだけのこと、しかしそれは、今この世にいない人々には出来ない相談。
強いて言うなら、私達読者にはト書きで「これが真実だったのだ」と告げれば良い。
けれど物語は、最初からそれを望んでいない。
この物語は最初から、猫箱以上のものにはなれない。

縁寿と戦人の戦いのはずが、虚構の侵食から戦人たちが身を守る戦いへと変化している。けれど、変化ではないのかもしれない。
縁寿が自分で真実を見つけない限り、縁寿が信じ、主張する未来は、数多の偽書と同じく、虚構でしかない。
ベルン勢を信じるか、戦人勢を信じるか。というよりは、彼らの提示してくる「真実」を、どのように昇華するか。彼らは別の方向から、縁寿にヒントを提示しているに過ぎない。

追いつめられて黄金郷の扉を開いて逃げ込もうとする戦人たち。
しかし、虚構と黄金郷にどれほどの差があるのだろう。
どんな物語も望める無限の世界。
差があるとするなら、虚構の偽書たちは、それが世に出た時点で、カケラを「決定」させてしまうという点か。
黄金郷とはすなわち、猫箱の深淵の部分?
カケラを生み出す源泉。

戦人、駒たちに愛されてるなあ。
「私達もバトラ卿のゲーム盤の大切な駒なのだから」
戦人が大切にする駒たちだから、駒たちからも大切にされるんだろう。
***


●八城十八
うわ……賞金1千万とかどこかで聞いたような……w
ところで、飼い猫のベルン、「みー!」って鳴いたよ! かわいいなあ。まるで梨花ちゃまのようだね! みー!

あれが目覚めたら? 誰?

ここでベルンと語らう八城十八って……フェザリーヌとイメージ違うんだよな。なんでベルンといるのに、十八のままなの? それに、主張が戦人と一緒。いまいちイメージが統一できない。
フェザリーヌのような、傍観者のイメージがない。むしろ戦人と同種の優しさのようなものを感じる。???

「知らぬ」から「知る」に移行は出来ても、その逆は辿れない。たしかにね。知ってしまったことを、知らないには戻れない。
縁寿に当てはめてるんだとしたら、事実は、よほど縁寿にとって都合の良くないことなんだろう。
物語を書くのではなく、縁寿の物語を、淡々と記すことにする。
つまり、うーんと、虚構はなく、縁寿の行動だけ追う物語になるってこと?
戦人のゲーム盤なんじゃないの? この人が描いてたってこと??

十八さまがお目覚めになりました……??
じゃあ、あんた誰。まさか十八じゃないの? だからイメージ違った?
もしかして、ふたりいたのかな。私達が認識する八城十八は。その内のひとりがフェザリーヌ??



***
そもそも、戦人のゲームのはずなのに、なんで八城十八の手の内に物語があるような雰囲気なのよとか、初見ではとてもそこまで考えられませんでした。
そして結局十八も、縁寿に真実を見せることを良しとしていないということは、よほど真実は、縁寿に都合悪いことなんだろうなと予想。面白くないというだけなら、ここまで隠す必要もない。
戦人も、そこまで隠さなくても、という位の勢いで隠そうとしてる。

初見での十八のイメージは、当たらずとも遠からず、ですね。
確かに八城十八はふたりいた。
この時は、最初からもしかしてふたり出演してたのを、ひとりとして認識してたのかな、なんて考えたんだよね。魅音と詩音みたいに。違ったけど。
そして、戦人のゲーム盤を彼女が執筆していたというのは、正解だろう。私の解釈では。
最初は幾子が。そして後に十八が加わった。
***


●ヱリカと戦人、縁寿とベアトの攻防
勢いはあるけど、なんなんだ、この戦い。あんまりレベル高くないってか、これまでの密室パズルを解き合うのとどう違うんだろ。

縁寿とベアトの攻防は、縁寿の勝ち。
そしてヱリカはほんっとムカつく。これでこそ彼女だね。
しかし夫婦そろって微妙に弱いよな、戦人夫妻……(笑)



***
ヱリカは時間稼ぎの役目。
そしてヱリカの主張には重みがある。彼女は縁寿と同じく、真実を欲した魔女だからね。
けれど、そんな彼女の至った結果はどうだった? 絶望以外の何が残されていた?
自分の男の言い訳さえも聞く耳持たず、ただ真実を求め、その真実すら歪んだ心で受け止め、ある意味捻じ曲げた彼女の末路は。
彼女は、縁寿の行く末を暗示する存在。

なんというか……推理のレベルの高さが問題なんじゃない、ベアトたちと縁寿の主張の違いをはっきりさせるための攻防なんだね。

しかしこれ、経験あるなぁ。
子供って、大人の言うことなんててんで聞きたがらないんだよね。
大人はその経験から、いまこの行動を取ったらどうなるかとか、ちゃんと知ってる。だからその結果を「やらなくてもわかる」という。けど、その経験のない子供は「そんなのやってみなくちゃわからない」「その結果で後悔なんてしない」と主張する。
その主張の末の結果が後悔に繋がるとわかっていれば、大人は当然止めたがる。けれど子供は納得できない。
そもそも大人の「やらなくてもわかる」は、やったことがあるという経験からくるもので、子供はその経験がまだないんだから。
だとしたら、やって後悔させるしかないんだよね。
それを繰り返すことで、結局は子供は色々な経験を積んでいくことになるんだから。
でもって、それでもまれに起こる「予想外の結末」が、人生のスパイスにも希望にも繋がっていくんだから。
安全なままでは、子供は大人になんてなれない。
そしてまあ結局は、経験して大人になればなるほど、諦めが良くなっていく。
けど、だからこそ、取り返しのつかないことから子供を回避させるのも、大人の務めという事だ。
例えばそれをやったら死んでしまうかもしれないことを、大人がさせたいはずもない。けど子供は死ぬ危険性を理解していない。滅多なことはない、むしろ、他はそうでも自分は死にやしないとすら思う。
今回の縁寿は、性質の悪いことに、死ぬことさえ恐れていない。それがどういうことであるか、わかっていないが故だ。
結果として、縁寿はたまたま死ななかっただけ。幸運だった。
***


●図書の都、黄金郷扉
縁寿に迷いが生じているな。
ヱリカはなんだかんだで、その迷いを生じさせる役目を負ってる気がする。

お船できましたか、山羊さんたち……。
えーとそもそも、何でこんなことになってるんだっけ。
縁寿を納得させなきゃだめなのか。そうか。

おー、ラムダが頑張ってる。味方になってくれるか?

戦人とベアトの代わりの見張りは紗音、嘉音か(笑) 意味があるのかないのか。
ロノウェすげえな。縁寿が憶えるのを投げた図書の都のフルネームをちゃんと言ってる!
まあ魔女連はみんな言えるか。

ラムダの悩む姿、最高にカッコイイなぁ……。大石みたいだ。



***
今回のヱリカは、かなり正論なんだよな。
戦人と戦い、ベルンと縁寿勢力に見せかけて、意見そのものは戦人と同じに見える。
最後の場面でヱリカは、真実の魔女として何が足らなかったのかと問いかける。そして自分には真実を受け入れるだけの力がなかったと認識する。
真実は時に、何の価値も示さないということを身をもって知ったせいだろう。
それを、縁寿に対して示している。戦人の味方にしか見えない。

エヴァもヱリカも、駒としての役割に忠実なだけ。
この役目、今となっては縁寿に魔法を理解させるためのものとしか思えないというか。
***


●記者会見
八城十八は絵羽の日記を公開すると宣言。
その中身は真実が記されていると赤で語る。
リアルで赤を出すか……。



***
赤字を使えるのは魔女のみ。
八城十八はリアルで魔女のはずはない。なのに赤で語る。赤字の定義とは何だろう。
それは魔女だけが使える絶対の真実。
確かに、偽書の作者である八城幾子が十八に真実を聞き、さらに絵羽の日記を見ることが出来たとしたら、十八の保証を以って真実と断言できるかもしれない。
けれど、それでは足りないと、私は考えた。
人から聞いただけのものを、間違いなく真実と言えるのか?
自分自身が保証できないものを、赤で語れるだろうか?
その赤が他人に認識できるかとか、赤が本当に真実を伝えるのかとか、そういう問題ではなく、彼女が赤を使う意志を見せたということ。
これが、私が八城幾子が六軒島の魔女であり、彼女も六軒島の関係者であると判断した理由のひとつ。
***


●図書の都
縁寿は絵羽の日記を開く。そこに書かれている真実は?
縁寿は認めようとしない。少なくとも、縁寿に都合の良い内容ではなかった。

図書の都、バルコニーから飛び降りる縁寿。
縁寿は、それでも死ねない?



***
場面展開から読み取ったもの。
六軒島での親族会議。誰かが碑文を解いた。発見されたインゴット。そこで待っていた紗音。その後起きた何がしかの事件。そう読み取れる。
碑文を解いたのは誰だ。絵羽だけなのか?

赤き真実は誰にとっての真実? あんた達のでしょ? 私にとっての真実じゃない。
私の真実は、あんた達の真実に穢されたりしない。
縁寿がやけっぱちのように叫んだ、これが答えじゃないだろうか。やけのように、間違いのように聞こえる、この叫びでいいんじゃ。

絵羽が犯人。お父さんもお母さんもお兄ちゃんも、みんなただの犠牲者。
こういう言い回しをするってことは。
かなりの確率で、事件の原因に、留弗夫一家が絡んでいることの暗示、と思える。
***


●リアルの世界?
雨の中横たわる誰かと、その前に停車した車。
車から降りてきたのは八城十八。
幾子? 本名か?
この倒れていた人物は縁寿なんだろうか。
これはいつのどこ? 八城はこの人物のことを、知っているのかいないのか。

18歳と言ったときの目を見開いた幾子、不覚にも可愛いと感じてしまった。

これ、縁寿なのかな。感覚としては戦人に近い気もするけどね。
縁寿はそんなにミステリ好きだったという記憶もないし。確かに戦ってはいたけど。
それとも別の誰かなのかな。まさか紗音とかw
ていうか、紗音っぽい。そうでなければ戦人。だって記憶の琴線の揺さぶられ方が……。
でもじゃあこれはいつの話? まさか未来の話で、紗音か戦人が生きていた、とか?
どうも縁寿のようには見えない。

あ、「お目覚めになった十八様」ってのは、この人のこと?
このふたりは、お互いのことを思ってメジャーの世界に足を踏み入れたのか……。
ふたりでひとりの「八城十八」?

これ戦人?? 戦人、だよね?
んん? 縁寿だったのか?
黄金郷で目覚めたのは縁寿。そうだったか。
え、じゃあ後の八城十八は縁寿でもあるってこと??



***
やっぱ戦人だったよねー。
八城幾子、車の前と自宅で口調が違うな。でも「あなた」のことは「そなた」って言うのね。
幾子が「18歳」と聞いて自分の年齢を言われたかと驚いたシーン、それは、それを言った相手も、とても18歳には見えなかったから思わず、じゃないだろうか? あるいは、その人物が18歳ではないことを知っていた。とは私の見解からの結果論。
幾子は、十八という名前を与えるどころか、八城という苗字まで名乗らせている。
最初から、自分の懐で保護するつもりだったんじゃないだろうか。だとすれば、まるっきりの他人とは考えにくい。

十八の、幾子の小説に対する感想。
「海流についての説明不足、しかし指輪の複線が最初からあったのは面白い」
……なにか、暗示しているか。

ボトルメッセージが流れ着いたのは、幾子がメジャーデビューする前。
十八と出会った時期より先かあとか?

初見のとき、「助けて幾子……」と心で呻きつつ倒れる十八に萌えたのよね。
だから、十八と幾子の正体が誰であれ、幾子が幾子でしかなかったとしても、戦人が添い遂げる相手としては、それでもいいって思ったんだ。
***


●黄金郷
目覚める縁寿。
絵羽をお母さんと呼ぶ縁寿。くっそ泣ける……。
なぜかパーティの招待状がふたつ。縁寿と戦人とラムダが図書の都へ乗り込む。
そしてやっぱりラムダかっこいいな。

黄金郷へとやってくるヱリカ。最後通牒とな。
つまり、ベアトたちは戦人たちがいないのを悟られないよう、時間を稼げば良いわけか。
最後に縁寿を未来に送り出すまでの時間稼ぎ。
しかしまあ、ここは上手くいかないのが……物語の面白さだよな(笑)
絶対上手くいかないよね、ね?



***
しかし、ここで縁寿を目覚めさせるとか、上手いな。
幾子と一緒にいたのは縁寿じゃなかろうかと錯覚する。
ちょっと納得できかねるところもあったんだよね、だって、戦人にしか見えなかったんだもん。やっぱりそうだったし。

縁寿が黄金郷へたどり着いたということは、猫箱を閉ざしたということか。
そこにあるはずの無数の真実というものを認めたということ。
どんな真実も無効にする、強い「思い」がある。戦人はそれを教えたかったはず。
それは、罪を許すことにも似ている。
そして絵羽の心を、正しく受け取った。本当の真実が何かを、理解した。
黄金郷は、そうやってたどり着くところか。それは最初から普遍だった、か。

物語を素直に受け取るなら、絵羽犯人説を持ち出したのは、ベアトではない、山羊たちの中の誰か。
もしエピ3がベアトの手によるものならば、それを何がしかの理由で模倣して世に出したものだろう。戦人の記憶を揺さぶるのに、必要な材料だったか。

俺達はもう死んでる、という戦人の言葉は、実際には真実ではなかった。
これは縁寿の心の旅なのだから、当然だ。
縁寿は、もう全員死んだものと思っていて、それを受け入れる覚悟を決めた、そういうことだから。

招待の鈴は、どうして二つあったのか?
エヴァが入れてくれたのか、はたまた、ベルンの仕業か。あるいはフェザリーヌか。
***


●図書の都
やっぱりラムダいいぜ……!! 彼女はこういう役どころだったのか。ゾクゾクする。
ベルン、友達いないんだ……。この場面では辛いねww

エヴァ、ここへきてそれか……! いいぞ!

すべてフェザリーヌの筋書き通り。ベルンには知らせるな。
多分彼女は、戦人たちが忍び込んできたことも、エヴァの裏切りもお見通しだろう。
ベルンの存在は、何だろう?



***
ラムダの行動(?)にオロオロするベルンは見てて楽しい。
これはアレだ、ひぐらしの、園崎の再来じゃないか。
「あいつならやりかねない」まさしくこれだ。

ベルンの存在ってのは何だろう。
ベルンもラムダも渡航の魔女。つまり観劇者だ。私達読者の投影とも取れなくないんだよな。友人同士なのに対極にいるのも、結局はフェザリーヌには勝てないという点も。それでも彼らの行動が、一石を投じる事にもなりうるという点も。
***


●黄金郷
やっぱりね!
マジカル☆郷田シェフ、手痛いミス(笑)! でも仕方がない。



***
郷田のミスは気の毒だった。彼は普通の人間なんだし(笑)。
ここは間髪いれずに「あなた、さっきまでと言ってること違うじゃない」とかいうフォローがあれば違ったんだろうけど、その隙さえもヱリカが与えなかったからな。ヱリカは既に疑ってかかってたろうし、遅かれ早かれバレてたはずだ。いや、一秒でも遅いほうが良かったんだろうけど。
***


●図書の都、黄金郷
ベルンも、おかしいということに気づいた。
裏の裏をかいての、ラムダのじゃんけん勝負ひとり負け。
何ラムダ、なんでこんなに見せ場多いの……しびれて泣けてくるわ。
対してヱリカは格好良くもないがむしゃらな見せ場。そこが彼女っぽくて良い。

しっかしベルンとラムダの戦い、こっわいわぁあ。
そしていいところで出てくるフェザリーヌ!!
この戦いも何もかも、フェザリーヌの手の上だ。
これで縁寿は未来に帰れる?

え、その飴のトリック、ええええええ。
マジで?
あとで見返そう。

この物語は、縁寿のためのもの。なんだったんだろうな。よくわからない。
縁寿は選び取るはず。優しい魔法を。

ところでこれ、手品を選んだらバッドエンドとか?
最初の選択は魔法、だよな。手品はあとでやろう。



***
ていうかベルン、使いの猫に連絡取るのも内線なのか。どうやって取るの? 黒猫が両前足で受話器持って「にゃー」とかいうの? すっげえ見たい何それ萌える。

ジャンケンで裏をかこうとした戦人、縁寿に対し、裏の裏を読みきったラムダ。なんで泣かせやがるこのやろう。なんなのこの魔女!!

しっかし、同じ戦闘シーンでもヱリカの滑稽さは群を抜いてるな。彼女の真髄が見える。

この戦いは、猫箱の蓋を開けたり守ったりの繰り返しだったわけだ。
ベルンとラムダの戦いは、まさに観劇者同士の戦い。
この戦いの決着を見ずに未来に帰る事で、縁寿は彼らの勝利を信じることが出来る。観測できない限り、彼らは「絶対に負けない」。
黄金郷での戦いも然り。
猫箱には虚構が混じっているかもしれない、どれが本当で嘘かもわからない。けれどそれを否定したり批判したりすることは、誰にも出来ない。
ベアトの言うとおり、縁寿が選び取ったことで、すでに勝敗は決している。

過去にフェザリーヌが記憶装置にダメージを受けて、人格変容を来した事例がある。
これは戦人のことかな。
だとしたら、フェザリーヌとは、八城十八、ふたりでひとりの八城十八のことだ。幾子ひとりじゃない。まあ今更か。
この戦いは、すべてフェザリーヌの手の上。物語は、彼女の手によるものなんだから。

そして縁寿は反魂の称号を持つ。
ベルンの放つ赤き真実は、縁寿の世界では通用しない。
もともとそのはずだ。赤き真実は、ゲーム盤の上で成り立つルールだったはず。
本当の意味で絶対を証明できるものではない。

しかし、戦人とフェザリーヌのツーショットはドキドキするな……。
なんだこのトキメキは……。
ああ、そうか、原案者と執筆者の関係、そのままじゃないか。

今となっては、「あなた達が魔法の前に屈することを望む」という言葉が、わかるような気がする。
もちろん、ミステリなんかではない、これはファンタジーだとリタイアして屈服する意味もあるんだろうが、私達は最後に、ベアトの示したトリックを魔法だと認めざるを得なかった。
そう、これはファンタジー。手の中の飴は、優しい魔法。
魔法を認めた。私も認めた。素直に敗北した。
ベルンやラムダがたまにやって見せていたように、この敗北も悪くない。

しかしこのトリック、初見ではまるで気付かなかった。
これに気付かない私が、この物語のトリックなんて解けるはずがなかったよ!

縁寿に選択を迫る戦人とベアト。もう泣きそうだ……。
選択は、魔法。

戦人たちの「負け」を観測せずに、猫箱の中にしまいこんで未来に帰るはずの縁寿は、彼らの「勝ち」を目にして未来に帰った。
これこそがハッピーエンドへの複線じゃないか?
奇跡は、既に与えられている。
***


●12年後と崩壊するゲーム盤
屋上にいる縁寿。ここからやりなおしか。
すべては縁寿の心の旅。

そして最後のゲームは終わる。
扉を閉めるのは戦人とエヴァのふたり。

これまでと違い、完全に畳まれるゲーム盤。とても寂しく悲しい光景だ。
でもけじめなんだろうな。

ヱリカ、自分が探偵だって忘れてるとかw
本当にいいコンビだった。最高に最低だったけどな、ヱリカ。なかなか良かったよ。その最低ぶり。

八城は絵羽の日記を公開しなかった。
これはゲーム盤が作り出した結果? それともリアルを投影した、ゲーム盤?
最初からこれが目的か、八城十八。
自分で波及させたミステリーを、自分の手で、少しでも収束するため?



***
戦人とエヴァのふたり、もっともらしい組み合わせだろうとも思ったけど、こうとも取れる。「あの事件を生き残った二人」もちろん私の考察だとあとひとりいるけど、その人は観劇の魔女だからね。

最後に海へと向けてフェザリーヌが投げた一輪の黄金の薔薇。
これは終わりに出てきた海底の猫箱そのものだろう。
彼女の猫箱に、六軒島は仕舞われる。

ちなみに手品エンドは本当にバッドエンドだったね!
あれはあれで、アリかもね、とか……。私はあまり行き着きたくない結果ですが(笑)
***


●第3日目
まさかの、3日目……なんだなんだ、これは。
ベアトと戦人は、生き残っていた?
俺達の世界では何も犯していない。いいや、そんなことはない。どっちだ。
ちょっと、ちょっとおおお……。
戦人……ッ!!!
うう、ううううう!!!!!
これまでの中で、一番かっこいいよ、戦人。金蔵のシーンの再来か。いや。金蔵のあのシーンこそが、戦人のこれで塗り替えられたものかもしれない。

お前に罪があるなら、それを犯させた俺にも罪がある。
だからふたりで生きる。
戦人ああぁぁ……。

そして、ふたりで島を出た? どこへ。
初めてちゃんと見る、ふたりのラブシーンだ。……照れるな、さすがに。

て、え?
ちょ、っとおおおおおおおお!!!!
なぜ、なぜ!! なぜ飛び込むの、ベアト!!!
戦人に罪を背負わせないため!?
でも戦人は追いかけた、間に合った、もう二人は離れないでしょうが!!

……3日目が存在して、二人が生き残っている可能性。
戦人は行方不明のままだったはず。
こんな終わり方だったんだろうか。
美しい。けど、贅沢を言うなら、生きてて欲しかった。
せっかく爆発事故を生き残ったのなら。



***
モーターボートの操縦も出来るベアト。そりゃそうか。夏に一度、社ふっ飛ばしに行ってるもんな。
生涯。お前の十字架を支えるから。
これは戦人のプロポーズじゃないか。
ベアトが飛び込んだのは、やっぱり私の解釈では、戦人に十字架を背負わせないため。だからこそ、私は戦人犯人説を捨てた。
戦人がいるから人が死ぬ。確かにそのとおりだったんだろう。
けれど多分、実際に手を下したのはベアト。文脈から察するに、人を殺して回ったわけじゃなくて、間接的に、だと思うのだけど。
戦人にも罪があるのなら、多分ベアトはそれを戦人に押し付けて自殺なんて考えないと思う。自分の罪も、戦人が背負ってくれる覚悟だから、開放してやりたかったんじゃないのか。
その辺の考察は、前回した通り。
***


●12年後
右代宮縁寿の名前を捨て、作家になると言う縁寿。そうきたか。
きっと彼女はそれを実現するんだろうな。



***
縁寿の関わる物語は、すべて縁寿の心の旅だった?
だとするなら、縁寿の導き手敢闘賞は小此木さんだろう。彼の言葉があったから、縁寿は至れたんじゃないだろうか。
そうか、裏のある小此木さんも、天草も、縁寿の心の旅での産物だ。ここにいる彼らは、純粋に縁寿の味方。
***


●ティーパーティ
筆をおくフェザリーヌと、絡み合うベルンとラムダ。
ヱリカのもとに届けられる異端審問官たちの近況。むちゃくちゃだな……(笑)
彼らはどこから来て、どこへ行くんだろう。
次はベルンが悪役じゃないといいね。性格上ムリっぽいけど。


●????
数十年後の未来。作家として成功を収める縁寿。寿ゆかり。
ずいぶん年を取ったんだな、縁寿。
縁寿はリアルでは八城十八に会えてなかったんだな。会いには行った。無名だったから会えなかった。
作家になってから会いに行ったのか。それともデビュー前?
その八城十八からの面会依頼。まだ何かあるのか。期待。

八城十八は、女性と 男 性 のコンビ……?
まさか。

待ち合わせの喫茶店に、姿を現す、八城幾子と八城十八。
戦人…………ッッ!!! 生きてた、か……!!!
やっぱりか、あの十八は、戦人だったか!!
騙された!

しかし、戦人の脳障害。
右代宮戦人は死んだと解釈する縁寿。
これは、仕方がない。記憶はあっても、それが他人の記憶としか思えない十八。
彼は既に戦人じゃないと、そう思うのも無理はない。
そしてその方が、戦人のためでもある?

最後にもう一度だけと、施設のハロウィンパーティに十八を招待する縁寿。
福音の家か。懐かしい名だ。
そこで、戦人は黄金郷に至る。
これは、どう、解釈すべきなんだろう……。
ハッピーエンドだとは思う。けど、ゆっくり租借する必要がある。
私的に、色々納得できてない部分がある。
しかし、エンドロールは……美しい。



***
戦人の記憶障害。交通事故のせいかのように言われているけど、記憶が戻った後も曖昧なのは、転覆したときの顛末。
やっぱり、記憶障害は事故とかじゃなくて、海に飛び込んだ時が原因だったんじゃないだろうか。交通事故自体は実際あったかもしれないけど。
実際縁寿だって、溺れたか、あるいは交通事故の際に、という言い方をしている。

初見のときに、大変微妙な気持ちになったことは前回の考察でも書いたけれど、特に見返すまでもなく、私は私の結論に行き着いた。本当に不意に。多分仕事中とかだったんじゃないかと思う(笑)。「あれ? そういうことなんじゃね?」みたいな。
***


総論

【八城幾子の正体】
私が幾子をベアトリーチェだとこじつけた一番のきっかけは、この物語が八城十八の手によるものだったとして、エピ8まで含めて、誰かから聞いただけの話をこうは描けないんじゃないか? と思った点だった。
しかも話を聞かせたという戦人ですら、記憶しか持たず、それを思い出とは思えない状態。
この物語は、戦人と、ベアトリーチェのふたり分の視点が必要だったように思う。

あるいは、逆も考えた。
戦人が犯人だった(誰かひとりでも殺していた)場合。
これでも、幾子がベアトリーチェであったことに、大まかな矛盾はない。
だとすれば、犯人である戦人が、その記憶を受け入れられないという事実を受けて、戦人の心を傷つけないように、また、生き残っている戦人に万が一の何がしかの影響が襲うのを恐れて、彼を擁護するような物語を書いたとしても不思議はない。

ただ、EP7でウィルは犯人であるクレルのトリックを、すべて一刀両断にしている。
犯人とされるベアトリーチェの仮の姿であるクレル。
ベアトリーチェは紗音であると、物語中でははっきりと語られていた。
そして、彼女は戦人がその場にいたために、不本意ながら、大きな事件を起こした。
これは原因が戦人、実行犯が紗音と取れる描写だ。
そしてそれは、作中でそれなりに綺麗にまとめられている。
戦人が犯人だった場合、3日目の描写も、わざわざ入れた割に、それがまるで嘘であるか、捻りこんで隠蔽を試みるものということになる。
「お前に罪があるなら、それを起こさせた俺にも罪がある」この言葉は、誰かひとりでも殺した犯人の台詞じゃない。

わざわざそうまでして裏を読む必要性を、私が感じなかった。

確かに、戦人が原因で紗音が実行犯だった場合、広い意味で共犯と取れなくもないとは思う。それはそう言ってもいいと私自身も思う。が。
戦人がいなければ起きなかった事件。
何がしかの小さな事件は起きただろうが、こんなことまではならなかったはずの事件。
戦人が殺すわけではなく、戦人がいるから人が死ぬという描写。
これは「戦人が犯人である」という事とはどうにも相容れないような気がする。

これを愛の物語として考えた場合、八城幾子の描いた物語は、何のためのものだったのか。
作中では頻繁に「思い出せないことが罪」ということが言われている。
この作品は、戦人に「思い出して欲しい」思いが強く込められているように思う。
思い出して欲しいのは何か。
戦人が、戦人であったことを。
いかにしてベアトリーチェを救おうとしたのかを。
生涯一緒に背負うと言った、その誓いを。
もしも幾子がベアトリーチェだったとして、もしも犯人が戦人であったなら(ひとりでも、誰かを殺した事実があるなら)。
いっそ何も思い出さないほうがいいと思うんじゃないかと考える私は偏っているだろうか。
(あくまで幾子がベアトリーチェだと当てはめた場合)

幾子が本当にただ戦人を拾っただけだった場合、上記の考察はすべて無に帰してもおかしくはない。
幾子が本当に観劇の魔女で、素直に戦人の体験談を記しただけだったなら、戦人に対しそれなりの思いはあったにせよ、そこに上記のような深い思いはないはず。
単に、それだと私の心の中に、大きな矛盾が生じてしまうという、それだけだ。
これまでの考察で繰り返したように、私の中で、幾子=ベアトリーチェという部分は不動。
戦人ひとりで、この物語は語れない。
私はそう判断した。
もっとも、また1から読み返した場合に、考えが変わる可能性もなくはないんだけど(笑)。


【紗音と嘉音の戦いは何だったのか。勝利したのは?】
後半繰り返されたバトル。
単純に考えれば、紗音と嘉音、そしてベアトリーチェの誰が、愛する人と添い遂げるのかを決定するバトル、ということになる。
人格は多数あれど、身体はひとつ。
他の誰かを殺して、自分がひとりで幸せになるための勝負。

当初私は、もしかしたら紗音が譲治とそういう仲になったのも、嘉音の背を押して、わざわざ朱志香と思いを通じ合わせたのも、紗音の復讐の為なのではないかと考えた。
過去に譲治と朱志香は、紗音の恋心に関して彼女を傷つけている。
あんた達も恋をして、この思いを味わってみなさいよと考えたとしても不思議はない。
その考えは今でも一応捨てたわけではないけれど、今は、そこに愛が本当にあってもよかったと考えている。
復讐のために愛するふりをしたのなら、二人の前から紗音と嘉音がふいと消えてしまえばいいだけだ。勝負をする必要性が感じられない。
ふたりは勝負のときに「また来る黄金郷の前には無意味」としている。
そしてこの勝負は、以前からずっと繰り広げられていたらしい。
もっと早くに決着していたらよかったとも言っている。
これを「戦人が帰ってきてしまったから」、もしくは「事件が起こってしまった今となっては」と一時考えた。
戦人が自分を忘れてしまったために、新たな恋を生み、しかしその戦人が実は紗音のことを忘れていなかったのだとしたら、思いが再燃してしまったとしても無理はない。
ちなみに私は戦人が6年前のことや紗音との約束を憶えていない云々は、記憶喪失の戦人と重ね合わせた描写であり、実際は紗音のことはちゃんと覚えていたのではないかと思っている。
それはともかくとして、候補に戦人が入ってしまったなら、その戦いにベアトが加わればいいだけで(実際そうしている)直接はそうではなく。
無意味になってしまう要因は、彼女が「金蔵の娘であった」ことにあるのではないかと。
誰が勝っても報われない恋。
報われるはずがない。彼女は彼らの叔母にあたってしまう。それも、相当の近親。彼女の生まれ自体が異常。
金蔵から家督を譲り受けてしまった時点で、彼らを愛した彼女の思いは、社会的には叶わぬものになってしまった。以前勝負していたふたりは、それをまだ知らなかったのでは。知ってしまった後で、決着をつけておかなかったことを後悔したのでは。そして決着をつけられていたとして、どちらにせよ、その道行きは決して最良のものではなかったであろうけど。
「事件が起こってしまった今となっては」のほうは、完全になくなってしまった訳ではないけれど、戦人が生き残っていることが確認されている今の状況を考えると、少々弱い。理由のひとつでもいいとは思う。

で、最終的に、心の中で誰が勝ちを取ったのかという点だけれど。
バッサリと切ってしまうなら、あの事件で生き残った人を考えると、明確かと思う。けれど、それで語りつくせない何かがあってもいい。
命のやり取りという場面で、誰の命を尊重したかという目線で見れば、確かに明確。一番生きていて欲しい人を優先するのは当たり前。彼女が彼女の意志で、戦人を救い、他の全員が命を落とした(恋愛の対称でない絵羽のことは考えない)のは事実。けれど、そうせざるを得なかった事情もあるだろう。
実際のところ、多重人格というのは大概において、別人であることが多い。自分ひとりの中で、複数の対象を指してどの人が一番大切だろうかと天秤にかけるのとは違う。
どちらの思いが強いかで勝負を繰り広げていた紗音たちだけれど、結果は結果論でしかなく、彼らの誰の思いが勝るとか劣るとか、そういうことには言及しなくていいのかもしれない。


【ベアトリーチェの死の定義】
では結果としてベアトリーチェが勝ったのかというと。
すごく複雑な気がしなくもない。
そもそも、戦人はベアトリーチェを殺す存在。彼の勝ちはイコールでベアトを殺す。そして結果、その通りになって(実際の描写では、真相に至る前にベアトは消えていたが)、戦人は自分でベアトリーチェを生み出した。
これはどういうことか?
そしてベアトリーチェは、紗音がまた必要と感じたときに、戦人への思いを紗音に返すと約束している。それは成されたのか。
戦人が勝つというのはどういうことだったのか。
ただ、トリックを説明できればよかったのか。事件の真相を知れればよかったのか。本当に?
戦人は事件の渦中にいた。けれど実際は、事件がエピソードのように繰り返されるまでもなく、実際の二日間で、事件の真相を知っていたはず。ではなぜ、事件のすべてを理解することが「ベアトリーチェを殺す」ことに繋がるのか。
戦人が愛したのは、誰?
ベアトリーチェが本当に死んだのは、いつ?
あの、海に飛び込んだときなのか。
それとも記憶のない戦人が、記憶を取り戻したときなのか。

私は上層の魔女と戦人のやり取りを、実際は幾子と十八のやり取りではないかと考えた。
あの推理合戦は、戦人の記憶を取り戻させるためのもの。幾子の願い。それ以外の理由が思いつかなかった。
ここは今も変わらない。
前回の考察のときに、戦人が生み出した雛ベアトは、記憶が戻りながらもそれを自分のこととして感じられない戦人と通じるものがある、と私は論じた。
それと同時に、ベアトが死んでしまったあとの彼女は、まるで紗音そのもののようだとも感じた。
戦人が生み出したベアトリーチェとは、なんだったのか。

自分の考察とあわせて考えるなら、戦人が殺すとされていたのは、「幾子」の中のベアトリーチェ。
戦人が昔の戦人でないと認識した幾子の中のベアトリーチェが、ずっと苦しんでいたとしたら。戦人を生かすために自分は死ぬはずだったのに、その自分のために戦人の心が行方不明になっている。
戦人が諦めず、戦人によって生かされたはずの自分なのに、その戦人がいない。
死にたいと切望したのか。
愛されたいと泣いたのか。
正直、戦人がベアトを殺すということの定義ははっきりしない。
戦人がすべてに至ることで、ベアトリーチェは、ただいなくなるのか。
それとも紗音に心を返すのか。
実際のベアトリーチェは、それを待てずに、戦人に殺されるまでもなく消滅している。
では戦人が作り出した、雛のベアトは何なのか。

結論として、実際の作者の目論見など正しくはわからないのだから、自分なりに定義するしかない。
作中で、ベアトリーチェとは、ゲームのルールの擬人化とされていた。
実際のところは紗音の人格のひとつでもあったわけだけれど、駒のベアトは確かにルールの擬人化、また、最後に事件を起こす仕掛けの擬人化でもあった。
そして、上層のベアトリーチェが紗音のひとつの人格で、彼女が死に、それを戦人が新しく生み出したのだとしたら、新しく生まれたベアトリーチェとは。
新しく生まれた、二人の愛の象徴だと、考えた。
ベアトは雛ベアトを、私の娘と考えろと戦人に言った。実際作り出したのは戦人、しかしそれは死んだベアトの意志でもあったと言う。
戦人がマスターになったエピソード6以降、戦人とベアトの意志が混在しているような印象があった。バトル自体はエピ1から繰り返されていたとして、6以降は、エピソードが丸ごとふたりの共同作業のように感じる。
これは、二人の愛のあり方自体が、新しく生まれ変わったのではないかと。
戦人の記憶障害からおそらく自殺未遂をやったという流れ、その後のふたり。
戦人の記憶が戻ることを望んだ幾子と、それを果たせず、また、その記憶に恐怖し、死ぬことを選びすらした十八。
結果彼らは、戦人とベアトリーチェではなく、幾子と十八として、慈しみ合う新しい人生を見出した。
幾子も戦人同様に苦しみ、葛藤があったと思う。
戦人の混乱と幾子の葛藤の末に至ったのが、エピソード6のラストではないかと。
幾子は十八のために、十八は幾子のために、新しい人生を選択した。
戦人とベアトが死に、新しく生まれた別の形の愛で、幾子と十八は生きはじめた。
そして数十年を経て、それまでの長い時間をかけて練成された縁寿の反魂の魔法が、戦人とベアトを蘇らせた。
EP7と8はさらに、縁寿の心の内面も反映されていることから、縁寿に再会したふたりが、縁寿の葛藤を理解したあとで、彼女のために紡いだもの、もしくは、縁寿の思いも何もかも織り交ぜた、私達ユーザーに見せるための物語と考えた。
ある意味、縁寿とも共同作業であった物語。

紗音が耐え切れなくて手放した思いを抱えたベアトリーチェが、やはり耐え切れなくなって消滅を選び、それでもふたりで寄り添い生きた十八と幾子、そして蘇った愛。

ちなみに、3日目の描写は、幾子ひとりの物として考えている。
このときの戦人の記憶が、縁寿に再会したときまで曖昧だったことを考えると、あの描写は戦人の助言は得られない。
幾子が物語に投げ込んだ金色の薔薇。これが猫箱の役割を果たしているのだとしたら、あの3日目の描写も、真実なのか、猫箱の役割を果たすものなのか微妙なライン。
だからこそ、自由に思考せよという作者の意思が感じられる。
結局この時何があったのか、どういう経緯で戦人が助かったのか、実際のところは誰にもわからない。

「愛がなければ視えない」
だから私は自分なりの自分の中にある「愛」をもって、この物語を見ることにする。


【事件はあったとして、元凶は誰だったのか】
六軒島爆発事故の根底には、誰かが起こした事件があるように思う。
戦人が帰ってきたことで、紗音がどういう気持ちになったにせよ、何もなかったところで爆破事件は起こさないだろう。
そして、戦人さえ帰ってこなかったら、それすらもなかったはず。
ベルンが縁寿に対し、二度にわたって見せ付けた「真実」と、考えうる状況から、原因としての可能性が高いのは留弗夫一家。
彼らが起こした何がしかの事件から戦人を守る、もしくはかばうために、最終的な事件が起きてしまったか。
あるいは、お互いが守り合った結果だったか。
(例えば霧江が紗音を殺そうとしたところで戦人が介入したとか)
どんな事件だったかは、それこそケースが多すぎて想像だにできないけれど、原因となったのは留弗夫一家だったと考えている。これは前回の考察で論じたとおり。


【縁寿は事実を知ったのか】
エピ8で、いかにも事実を知ったかのように描かれた縁寿。実際はどうだったろう?
戦人と再会したことで、真実を知ることは不可能ではなかったかもしれない。
けれどそれはその時の話であって、実際縁寿は、それよりも十数年も前に心の旅を終えている。
心の旅を終えて、小此木に右代宮を預けた時点での縁寿は、真相までは知らなかったんじゃないかと考える。
彼女は彼女なりに考えていることもあって、実際は絵羽が犯人ではなかった可能性も、心の底には存在していたんだろう。
それを素直に認めるに至ったのが、8での描写。
例えば戦人犯人説や、絵羽が縁寿を守るために真実を明かさなかったこと。どれが真実だとしても、それを受け入れて歩いていく覚悟を決めた、そういう物語だったと思う。



【最後に】
ここまで考察を重ねておいて、すべてをぶち壊すようで申し訳ないのですが、それ以外の有力な説も、私の中に確かにあるのです。

ズバリ、戦人すべてにおいて犯人説。

最後にわざわざ描かれた、戦人と縁寿の再会の際に描かれた、戦人の「脳障害」。
これは、解離性脳障害であると考えられる。
この場合、多重人格といわれる症状が出ても不思議はない。
私は専門家ではないので疎い部分もあるのですが、そこはご容赦いただくとして。
この症状は、そう多くの人に見られるものではなく、本人にもともと解離の素質がある場合が多い。
(だからこそ私は、紗音が多重人格だった場合、他の人も多重人格はありえないので、ベアトの正体も紗音であるとエピ6の時点で結論付けた)

何かのトラウマを抱えている場合に、この症状は出やすい。
戦人が抱えていたトラウマとして「落ちる」がある。
いつどこで、彼は「落ちる」トラウマを抱えたのか。
それは、夏妃により崖から落とされたとき。そんな幼い頃の記憶がトラウマとなるのかは、私には謎。しかしあれほど最初から、戦人が異常に落ちるを怖がったのには何がしかの理由があるはず。けれどそれは語られていない。
戦人は明日夢の子供ではなく、実際は留弗夫に預けられた。戦人は留弗夫と霧江の子ですらなく、父親は金蔵。戦人が金蔵にそっくりという描写も、矛盾はなくなる。
崖から投げ落とされ一命を取り留めた子供は、留弗夫に預けられ、戦人となる。
右代宮戦人は右代宮明日夢から生まれているため、ここで赤ん坊の入れ替えが成された。(戦人は霧江の子供云々は、戦人の表現上の虚偽)
なぜ留弗夫だったか。ちょうど良い年齢の男児がいる一族のひとりが、留弗夫だったから。
留弗夫は、何がしかの理由でそれに従わざるを得ない状況だった。
(作中にあるように、すべての手配は源次が行った)
戦人は即座に留弗夫の元に預けられなければならない。
そうでなければ、まず霧江を誤魔化せないのと、縁寿が兄と認識している戦人が確かにいるからだ。
空白の6年間の間に本物の戦人(明日夢の子供)と入れ替わり、の線は薄い。家族の誰も誤魔化せない。
作中には、戦人犯人を思わせる描写は細かくそこかしこに蒔かれている。それを材料と取るか、フェイクと取るかは読む人次第。

そうなると、紗音の多重人格説はどうなってしまうのか。

戦人が犯人だった場合、紗音も嘉音もベアトリーチェも、戦人の人格のひとつとなる。
そして金蔵は死んでおらず、よって島の本当の人数は、ヱリカを入れても17人。
使用人が入れ替わり立ち代りいたはずの中で、縁寿が紗音と嘉音を正確に覚えていたかはかなり謎。

犯人は戦人ではなく、別の人格。
物語の大半は、戦人の狂言もしくは脳内妄想が描かれている。
(特に使用人と譲治や朱志香が絡んでいるあたり)
実際問題、解離性障害であった場合、他の人格を聴覚や視覚で捉えるケースもある。他人から視れば、幻覚を視ているとしか思えない光景だろう。

戦人さえ戻ってこなければ、この事件は起きなかった。
紗音は実在していたと考えると、紗音から分裂した嘉音というくだりが説明できなくなる。
(あくまで、多重人格者がそろうことはそうそう無いという確率論から)

金蔵の子供は戦人。
金蔵より家督を継いでいたのも戦人。
それを手放したか奪われたかはわからないが、引き継いだのは絵羽。
絵羽は戦人の存命を知らない?

犯行動機。
ベアトリーチェが生まれたのは、自分が金蔵と九羽鳥庵ベアトとの子供だと知ったとき。
戦人は右代宮の血そのものを呪われた血として滅ぼしたかった。
あるいは漠然と持っていた、そういう感情に火をつける出来事が、あの六軒島で起こった。
ただしこれは戦人ではなく、ベアトリーチェ、もしくは紗音。とにかく戦人以外の人格。紗音はもしかしたら、本当に6年前にそういう感じの女の子がいたのかもしれない。恋をしていたかもしれない。
使用人の中で、紗音だけが異様に長い勤続年数なのも、戦人が古い記憶から人格を作り出しているから。
空白の6年の間に、家督を引き継ぎ六軒島に出入りし、真里亞とベアトリーチェとして会話していたとしても、それを否定できる材料はない。

戦人自体は事件の抑止となる人格だったかもしれない。
多重人格者の場合、多くは、人格により生い立ちがあり、年齢や性別もまちまち。他の人格を認識する場合としない場合がある。
だからヤスや紗音にもっともらしい生い立ちがあるのは説明が付く。
実際の戦人に解離の素質がある以上、トラウマや何かの出来事で人格が次々と生まれる可能性は高い。
六軒島で何かが起こり、戦人の心が暴走した結果かもしれない。
戦人は犯人ではない、とはっきりと告げられているのは、戦人が多重人格であった場合、そして実行犯が他の人格であった場合、当然の表現とも言える。
しつこく繰り返すなら、多重人格における人格同士は、同じ人物ではない。

3日目の出来事、縁寿と話す戦人が「私達」(島から脱出する直前)と複数で言ったり「私」(ボート転覆のあたり)と単体で言ったりしている言葉の差も、ニアミスでない可能性も合わせて考えた。
それと最初から、戦人の中に女性のような雰囲気があることも、実際気になっていた。
(多分エピ1や6あたりの考察で触れている)
主人格は戦人として、基本人格は誰なのか。紗音か、ヤスか。その辺は判然としない。

実際この説だと、説明できない細かい部分が多々出てくる。
一年後だったら事件にならなかったというあたりとか、留弗夫の子供入れ替えのあたりも曖昧でこじつけに過ぎるし、十八の中に溢れる「他の男の記憶」というのも、戦人ひとりだけの事を指している表現だ。他にも色々色々。
ただそれは、前述している別の考察でも同じことで、すべてをきっちり説明することは、私には難しい。

もしもこの説が正しかった場合、幾子がどういう人であるにせよ、その戦人の心を守り、慈しみ抜いたその心と行動に敬意を覚える。
彼女は戦人の言うことを、素直に記したのかもしれない。
ただ、なぜそれを世に知らしめたのかという理由付けは未だ出来ていない。
ただ、ふたりの間に紛れもない心の通い合いがあったことだけは事実だ。

どちらにせよそこに愛があると、私は考えている。


蛇足として、人格云々の話になった場合、犯人が紗音であれ、戦人であれ、交代人格が「消滅する」ことは無い、とされる説もある。だから作中であった、死んだベアトリーチェが二度と蘇らないということは、ないのかもしれない。が、この辺も門外漢のため、実際は不明。
そしてそこは、そう取り沙汰するべき部分でも無い様に思われるので、あまり深く考えてはいない。



以上が、私が至ったふたつの可能性です。
繰り返しますが、反論はなしですよ(笑)!!
何かの理屈詰めで来られたら勝てないので、夢を見させてくださいな(そう来るか)。
人それぞれのたどり着く結果がいくつあってもいい、そういう物語だと、私は思っています。
それこそが、数多くの偽書、そして二次創作の原動力でもありますしね。
私は私の中で、幾子がベアトリーチェだった説を信じることにします。戦人犯人説はアナザーで。こういうのもありだよねって感じで。
どちらにせよ愛をこじつけるあたりが、とっても私ですけれど(笑)

テーマ : うみねこのなく頃に

ジャンル : ゲーム

コメント
No:126|
非常に面白い考察でした。
ついじっくり読んでしまいました。

恐らく作者の意図するところとほぼ同じ地点に行けてるような気がします。
そうあって欲しい(笑
2012/10/17 18:32|by マンボ|マンボ URL|編集
No:127|ありがとうございます
クソ長い考察を読んでくださり、ありがとうございました。

今となってはちょっと違うと思える部分や穴もあるのですが(笑)
細かい部分や実際の真実はどうなのか、至れているかはわからないのですが、作者さんの意図は、一応は掴めた様な気もしています。
かなり広い意味でですが。

そう、そもそも解釈は自由なんですものね(笑)
とても楽しく、深く味わうことの出来る物語でした。
2012/10/21 13:08|by 椎名シイ|椎名シイ URL|編集
No:131|
脳障害なら金蔵=戦人もありえるかも
2013/06/29 03:24|by (´ω`)|(´ω`) URL|編集
No:132|そうですね
コメントありがとうございます。

> 脳障害なら金蔵=戦人もありえるかも

長い物語なので、また全部読み直さないと色々と確認できない部分もあるのですが、戦人の脳障害が物語に関わっていた場合、さまざまな前提が覆されますので、金蔵=戦人もありえない話ではないと。
本当に色々な読み解き方ができますね。
2013/07/01 08:44|by 椎名シイ|椎名シイ URL|編集
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